”マイホームと賃貸” はどちらがいいのか?
これは永遠に議論されるテーマですよね。私自身は賃貸でいいかなという考えなのですが、マイホームを持ってみたいという気持ちも無いわけではありません。いわゆる ”一国一城の主人” というやつですね。
しかし、コロナの影響もあり、私の会社でもテレワークという働き方が認められてからほぼほぼ1年が経ちました。このテレワークという働き方が可能になったこともあって、今住んでいる場所にマイホームを買わなくて本当によかったと感じます。
今回は、テレワークという働き方の中で、住む場所についての考え方が変わっていった理由について紹介します。
テレワークという働き方が日常に
1年以上前は、”テレワーク” というと、IT系の企業を始めとした一部だけで導入されている制度といったイメージでした。もちろん、毎日満員電車に乗らなくていいといったメリットがあることは分かっていましたが、なかなか進みませんでしたよね。
しかし、コロナの影響もあって、テレワークのメリットというよりも、出社や通勤をすることで感染のリスクが高まるというデメリットを避けることを重要視した結果、テレワークの導入された企業も多いと思います。
出社の頻度
私の会社で全社員(もちろんテレワークで業務が可能であることが条件ですが)のテレワークが認められたのが昨年の3月でした。
その連絡を受けて、慌てて
- PCの持ち出しに関する申請
- 外部から会社のネットワークに接続する手順
などを確認した覚えがあります。
テレワーク可能かどうかについては、業種や職種が大きく関係しますが、私の場合は
パソコン
開発中のヘッドホン
されあれば、ほぼほぼの業務が行えるため、出社の頻度としては多くて週に1回、少ないときは月に1、2回程度で、それ以外は基本的にテレワークでの業務になりました。
制度として正式に導入?
テレワーク開始当初はコロナが収束するまでということで、”ひとまず1ヶ月程度” のような期限付きだったのですが、収束という状況にはならかなったために
・ゴールデンウィークまで
・6月いっぱい、、
・夏季休暇まで、、、
・10月まで、、、、
・年末まで、、、、、
・年度末まで、、、、、
のように延長されていきました。
出社と比べて業務効率が落ちている部分もあるのでしょうが、結果として1年間テレワークで業務をおこなってきたという実績が出来たわけなので、コロナ収束までという期限付きではなく、正式に制度として導入しようという企業も多いでしょう。
会社から近い場所に住むメリットの崩壊
これまでは、”住む場所” を考えるうえで大きな影響を与えていたのが、会社からの距離、つまり通勤時間でした。
会社から遠くに住めば、それだけ
- 通勤時間
- 通勤費用
がかかってしまいますよね。(通勤費用は会社から支給される場合が多いとは思いますが、時間はどうしてもかかります)
人生における通勤時間の割合
どのくらい通勤時間が占める割合が大きいかを計算してみます。
・片道の通勤1時間(往復で2時間)
・月の勤務が20日間
・40年間勤務
2時間 × 20日間 × 12ヶ月 × 40年間 = 19,200時間
なんと、800日くらいを通勤時間で消費していることになります。
片道1分(往復2分)通勤時間が増えるだけで、生涯では320時間増えることになるので、少しでも近いところに住みたいというのは当然ですよね。(ちなみに私の場合は家から会社まで1時間15分くらいはかかるので、800日以上に通勤に費やすことになります)
さすがに、800日分となると、ただ寝ていたり、ぼーっとしているだけで費やすのはもったいない気がしますね。(スマホゲームなどしてないで資格の勉強にでも使わないと!)
住む場所の選択肢が大きく変わる
特に都心に会社がある人の場合、住む場所を決めるときの葛藤として
会社から離れる:家賃も安く広い家は叶うけど、通勤時間が長い
というのがありました。
これが完全なテレワークになれば、会社が都心にあったとしても
- 沖縄で海の近くで仕事
- 田舎の空気がきれいなところで仕事
- 日本中を旅しながら仕事
のような働き方ができることになります。
もちろん、出社を全くせずに業務が可能となる日とは少ないとは思いますので、上記の例ほど自由にはならないかもしれませんが、通勤の頻度が変われば通勤時間の負担は軽くなるため、住む場所の選択肢も広がるのは間違いありません。
例えば、現在の私のように週に1回程度の出社頻度である場合であれば
→多少は、家賃面でメリットがあったとしても、きつい
週に1回の通勤だけ2時間かかる
→その1日だけ我慢すればいいのであれば、家賃が安かったり、広い家に住めるメリットのほう大きい
のように考えが変わる可能性があるのではないでしょうか。
1回の通勤時間は変わることなはいですが、それが毎日なのか、たまになのかによって負担は大きく変わってきますよね。
もっと出社頻度が低くて、月に1回程度だとしたら、”片道3時間くらいかかる場所に住んで、出社の前の日には前泊する” なんていうやり方もいいかもしれません。片道3時間も離れたところ(田舎のほうに)であれば、前泊する費用を含めても家賃面でメリットが大きそうですし、月1回程度であれば移動時間の負担もそこまで苦にならないのではないでしょうか。
マイホームを購入のチャンスでもある?
今現在住んでいる場所(賃貸)の近くでマイホームを立てなくてよかったなと思っているのですが、今後はテレワークが前提となったためにマイホーム購入を考えてもいいケースもありそうです。
1つは、すでに書いたように ”会社の近くに住むか、郊外に住むかを決めかねている人” です。
今の収入で、マイホームを建てることを考えたら都内は無理だけど、そうすると通勤時間がかなりかかってしまうなー
のような場合ですね。通勤の頻度が少ないのであれば、通勤時間の優先度は下がりますので、子供部屋、駐車場付きといった純粋に住みたい家を考えることができます。
そしてもう1つは、”転職によるステップアップを検討している人” です。
都心であれば、転職先も近場で探すことは可能かもしれませんが、そうでなければ範囲を広げて探すこともあるでしょう。しかし、マイホームを購入している場合には、”そこから通える距離” というのが1つの基準になってしまいます。
待遇はいいけれど、ちょっと家からは遠すぎるかな
のように、迷わないためには賃貸にしておくほうが柔軟に動くことができます。
しかし、テレワークで週に1回くらいの出社でいいのであれば、それほど気にする必要がありませんので、転職を前提に考えている人であっても、早いうちに拠点となるマイホームを購入することも可能になります。
まとめ
今回のまとめです。
テレワーク前提でのマイホーム購入も可能になる
私の会社では関東の中で転勤をした人で、転勤前にマイホームを購入していたために、片道2時間以上をかけて通っている人もいます。
さすがに片道2時間の通勤を毎日するのはきついので、同じように転勤した人の中には
- マイホームを売却して、家族帯同で引越しをした人
- 単身赴任を選択した人
も多くいました。
もし、転勤が決まったときにすでにテレワークが可能になっていたのであれば違った選択をする人もいたでしょう。テレワークは単純に通勤が無くなってラッキーというだけではなく、住む場所についても選択肢が広がるほどの働き方の変化だということなのでしょう。
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