テレワークで増えるサービス残業!業務時間に対する考え方

仕事

テレワークやリモートワークにすることでさまざまなメリットがありますが、デメリットもあります。その1つが ”サービス残業” です。

もちろんサービス残業はあってはならないのですが、テレワークという環境での効果を最大限に発揮しようとすると、”業務時間外に仕事をするのが0とはいかない” 部分もあると思います。

そのサービス残業も含めて、業務時間というものをどのように考えるかの議論は今後必要になるでしょう。

この記事はこんな人向け
・テレワーク中のオンとオフがうまくできない人
・ついつい業務時間外でもパソコンを開いてしまう人
・業務時間を管理する管理職の人
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労働時間が管理しづらい

会社に出勤して仕事をする場合は、会社にいる時間=業務時間になりますよね

当たり前のことですが、「通勤中に仕事のこと考えてたので業務時間として扱ってください」と言っても通りませんし、反対に会社で長めの雑談をしていたとしても(怒られるかは知りませんが)業務時間として処理されますよね。

しかし、テレワークでは業務時間の管理が難しくなります。

業務時間外での仕事をする人は増える

業務時間の管理は、業務開始や終了時に上司へのメール連絡で行なっている企業は多いのではないでしょうか。それでは、あなたは業務開始連絡の前、業務終了連絡の後に仕事をしたことはありませんか?

業務終了後に晩御飯を食べているときに ”明日の朝までにやっておかないといけない仕事” を思い出して作業をしたことや、日中に連絡しておいた件の返信が来ていないかメールチェックをしたことがある人は多いはずです。

会社で業務をする場合であれば、家で晩御飯を食べているときにやり残した仕事を思い出したとしても、「明日の朝早く行ってやるか」としか思わないですよね。夜のうちに、再び着替えて電車に乗って会社に行くなんて人は珍しいでしょう。

テレワークにすることで、いつでもすぐに仕事が出来てしまうことは、メリットがある反面、業務時間外での労働をしてしまう人が増えることに繋がります。

業務中の中断時間

反対に、”業務時間中に仕事をしていない時間” も増えます。

もともと、育児、介護で出社しての業務が難しい社員を対象とした企業も多く、テレワーク業務中に離席するというのは当然発生することですよね。

幼稚園へのお迎えのように1時間程度の離席の場合、”業務中断時間”、”不就業時間” のように管理する企業もありますが、こまかい中断については管理が曖昧になっていることが多いのではないでしょうか。

例えば、”ちょっとトイレに行く” であれば、会社にいても業務時間内にやることですし、不就業時間なんて考える人はいませんよね。

それでは、

  • 雨が降ってきたから洗濯物を取り込む
  • 布団を干す

のはどうでしょうか?さらに、

・ちょっとコンビニに行く
・洗い物をする
・子供をお風呂に入れる
・ちょっと横になってストレッチ
・少し長めの昼休み

など、どこまでが業務時間のままで許容されるのか難しいですよね。

意図的にサボろうとしているわけでなくても、家にいると「ちょっとこれやらないと」ということが多いため、実際の業務時間が見えにくくなるのです。

求めるのは健全さか効率か

どこまでを業務時間内の離席とするか、業務時間外に仕事をするか、は完全に個人に委ねるしかないのでしょうか。

パソコンのログイン状況での勤怠管理

業務時間終了後に上司から

さっきメール送ったから確認しておいて

と連絡がきたらどうしますか。これが普段そんなことを言ってくることのない上司であれば、

急いでいるみたいだし、仕方ないからパソコンを開いてメール確認だけするか

と考える人も多いのではないでしょうか。しかし、上司によっては、家で仕事が出来ることを利用して、頻繁に時間外の業務を振るなんてことも起こってしまいます。もちろん、これは会社としても望むべき業務形態ではありません。

そこで、そういった働き方を出来ないようする方法として、”パソコンのログイン状況や、会社のネットワークへのアクセス状況によって、自動で勤怠を管理する” というを実践している企業もあります。

ちょっとならいいか」のように個人に業務時間とするかの判断を任せるのではなく、会社にいる間は業務時間という考えと同様で、家でパソコンを開いている時間は自動的に業務時間とするという考え方ですね。

このように自動で勤怠として登録されるようにしておけば、ブラックな上司から

ちょっとなんだから、申し訳ないけど夜のうちに確認しといてくれよ

みたいなことも起きませんし、業務を終了しているのだから仕事はしないという意味で健全な働き方と言えるでしょう。

夜の少しの時間で明日の業務が効率的に

会社での業務と同様に、業務終了後は仕事を出来ないようにするシステム作りが健全なのは間違いないのですが、寝る前にメールを1件出すだけで業務が大きく進むようなことがあるのも事実です。

一番分かりやすいのは、時差のある海外の取引先と業務をするような場合ではないでしょうか。例えば、日本とイギリスのロンドンとの時差は9時間です。ちょうど日本が定時で仕事を終えたくらいに働き始めるくらいになります。

業務中に出しておいたメールに対して、イギリス側で朝一に返信をしたとしても、こちらが確認できるのは次の日の業務開始時(イギリス側は業務終了後)になりますよね。

昨日出しておいたメールの件、対応してもらえたかなー?

と思って朝メールを見ると、こちらの意図と違った解釈で進められてしまい、やり直しのメールを出し直すことになってしまい、メールの往復だけで1日を無駄にしてしまったという経験はないでしょうか。

これは極端な例で、頻繁にイギリスと連絡を取るような業務であれば、時差に対する対応は何かしらされているはずだと思います。しかし、それ以外でも

”定時間内は会議の多い上司” や ”遅くまで仕事をしている取引先” からの返信によって、次の日に
・自宅でテレワーク可能か、出社の必要があるか
・午前半休を取得できるかどうか
が変わってくる

ような場合はありますよね。業務時間中に返信がなかったために、念のために朝から出社してメールを見てみると、夜のうちに「明日の打ち合わせは夕方にさせてください」と来ていて、がっかりなんてことはよくあると思います。

このように、業務時間では無いけれど、ちょっと寝る前にメールチェックだけでもできたら・・・ということがあるのも事実です。

時間外に業務をおこなった分は、時間内にサボる

完全に成果主義として、”業務をおこなった時間” に対して給料や残業代が支払われるといった考え方が無くなれば、業務時間がどこまでかということ自体考える必要が無くなるわけですが、日本の企業ではまだそこまではなっていません。

あくまで業務時間によって残業手当を出す場合でも

  • 夕飯後に忘れていたメール1件を書いた数分間
  • 夜中にパソコンでメールをチェックした数分間

を業務時間としてカウントして、翌日の勤務時間から引くのような対応が勤怠管理のシステムとして可能な会社はいいですが、そうでない場合は、業務時間外での業務は自己責任となってしまうでしょう。

例えば、

夜のうちにやっておいた方がいい仕事を思い出して、業務終了後に30分ほど作業をした。その代わり、翌日の業務時間中に30分ほどサボる
 あるいは
寝る前にメールを確認をおこない、明日の準備を15分ほどおこなった。その代わり、翌日の昼休みを15分長めに取る

のように、次の日少しサボるなどして、自分の中で調整が出来るのであれば、効率よく仕事をするために自己責任でやるのはありだと思います。

ただし、

前日の夜、業務時間外に作業したとしても次の日サボったりできないよ

という人は、業務終了してパソコンを閉じた後は、絶対に開かないようにしたほうがいいでしょう

  • 自分が今日ミスをして仕事が進まなかったから
  • 頼まれてしまったから

など、ずるずるとサービス残業が増えてしまい、疲労やストレスが溜まってしまいます。(業務時間外にパソコンを開かないのが普通のことですからね)

上司としてはなるべく残業時間を抑えたいので、「自己責任で業務時間外に仕事してくれないかなー」と考えている人はそれなりにいるとは思いますが、それをせずに翌朝の対応となった場合に

なんで、夜のうちに確認をしてないんだ!

なんて実際に言ってくる人はかなり少ないと思います。もし、そんな上司がいたらすぐに人事に相談しましょうね。

まとめ

今回のまとめです。

業務時間外の仕事はまだまだ自己責任
次の日少しサボるなど調整ができるならあり
調整できないなら業務時間を徹底する

テレワークをやっている同僚からは

  • 家だと誘惑が多くて仕事に集中できない
  • いつ休憩取っていいか分からずずっと仕事している

のように両極端の意見を聞きます。

ONとOFFの切り替えや、業務時間の調整が出来る人にとっては働きやすいのですが、そうでない人には却ってストレスが溜まることがありそうです。

自分自身での調整が苦手ということであれば、会社にいるときと同様に業務開始から業務終了までをしっかりと働き、終了後は一切パソコンを開かないというのをおすすめします。

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