夫が家事や育児に協力的じゃない
という悩みはよく聞きます。
ひと昔前とは違い、
- 祖父母と同居していない
- 夫婦共働きも多い
のように生活も変わったため、家事や育児の負担も大きく変化しています。
「男子厨房に入らず」
「家のことは妻に任せて、男は働くだけ」
なんてことはもう言えません。
そこで必要なのが「家事の分担」ですが、これが意外と難しい。
単純に半々にすれば、うまく行くというわけでもありません。
重要なのは、夫婦で「家事や育児の分担に求めることが合っているか」です。
3つの分担方法
分担をするときの考え方を3つ紹介します。
(人によっては、ここで紹介する以外のものを基準として考えているかもしれないので、夫婦で相談のときに確認してみてください。)
②時給換算して公平にする
③特に役割を決めずに助け合う
1つずつ見ていきましょう。
①家事や育児にかける時間を公平にする
分担で一番イメージしやすいのが時間で分担する方法でしょう。
私は仕事から帰ってすぐ料理するのに、あなたは帰ってゴロゴロばかりしてる
みたいなのが揉める定番ですもんね。
家事や育児にかける時間と言いましたが、
夫:フルタイム勤務、妻:パート
という場合も多いので、
仕事、家事、育児などにかかる時間を同じにする
と言ったほうがいいかもしれません。
「仕事、家事、育児」それぞれが大変な面がありますし、家族のためにやっていることです。
妻が育児している間に、夫が家事をする
夫が仕事している間に、妻が家事をする
のように時間で分担することで、お互いの負担が公平になるようにするというのはイメージがしやすいと思います。
厳密に時間での分担でなくても、
- 洗濯して干すのは夫
- 取り込んでたたむのは妻
のように大体同じ時間がかかる項目ごとに分担を決める場合も、この分担方法として扱います。
②時給換算して公平にする
2つ目は、単純に時間で分担するのではなく、労力や成果をもとにする考え方です。
子供の相手をする時間だとしても
- 子供を膝に座らせて一緒にテレビを見る
- 寝かしつけるために抱っこしてユリカゴ
では労力が違いすぎます。
また、仕事で同じ時間働いたとしても、収入が同じになるわけではありません。
労力や成果を考えて公平にしようというわけです。こんな書き方をすると
平均年収は男性のほうが高いんだから、結局女性が家事や育児を多くすることになるじゃん
と思われるかもしれません。
そういった面が無いわけではありませんが、こんな場合を考えてみてください。
夫婦二人暮らし
妻の稼ぎだけで何とか生活可能
夫はネットビジネスにチャレンジ中
妻は8時間労働
夫は家でパソコンでの作業時間は16時間くらいしているが、月収は1万円程度
夫が仕事している時間は妻の倍なので、家事は妻の方が倍やるとなるでしょうか?
なりませんよね。
ちゃんと稼げる仕事するか、せめて家事はやってよ
ってなりますよね。
家事や育児、あるいはプライベートに使える時間をできるだけ多くすることを考えるなら
時給が高いほうが働く
というのは1つの考え方です。
もちろん、仕事には収入だけでなく、
- 人との繋がり
- 承認欲求を満たす
などの目的もあるため、稼ぎが少ないほうが家事をすべきと言うわけではありません。
③特に役割を決めずに助け合う
3つ目は、分担を決めるのではなく、お互いに出来ることやって助け合うというものです。
同じ時間だとしても労力が同じにならないことがあると書きました。
また、同じ仕事をしたとしても、体調によって疲れ方も違います。
日々、状況が異なるのであれば、あらかじめ分担を決めずに
・元気があるほうが掃除をする
・休みの日早く起きたほうが洗濯する
のように、互いのことを考えて助け合うという考え方です。
家族は助け合わなきゃね!
仕事のように機械的に作業を分担するのが正解とは限りません。
夫婦で分担の考え方が合っていることが大切
家事や育児を分担する考え方を3つ紹介しました。
どの考え方も間違いというわけではありません。
間違いではないだけに、夫婦で考え方が合っていないときには議論がかみ合わなくなってしまうのです。
いくつか失敗例とわが家の分担について紹介します。
失敗例1
①家事や育児にかける時間を公平にする
妻の考え方
③特に分担を決めずに助け合う
の場合
家事や育児については細かいものが多く全てを事前に分担することはほぼ不可能です。
- 洗い物した食器が乾いたら棚にしまう
- ロボット掃除機が部屋を回れるように床の荷物をテーブルに移動させる
など、いちいち分担していられないようなものもありますよね。
そんななかで
家事を全くしないわけではなく、自分がやると決まっていることはしっかりやる。
普段は自分が家事多くてもいいと思っているので、分担を決めていない家事もやるようにしている
のように考え方が合っていない状態が続くと、結果的に妻の負担が増えていき
普段は私が多くするのはいいけど、私が疲れているときくらいもう少し積極的に手伝ってよ~
自分のやることは、ちゃんとやってるけど?
となってしまいます。
失敗例2
③特に分担を決めずに助け合う
の場合
夫婦で家事分担への考え方が合っているはずなのに問題が起きるのがこのケースです。
①家事や育児にかける時間を公平にする
②時給換算して公平にする
で考え方が合っている場合は、意外と問題は起こりません。
分担を決めていない細かい家事の負担で不公平を感じた場合は、それも追加で分担を決めればいいからです。
しかし、分担を決めずに助け合う場合には、どこまで助け合うのかという問題が発生します。
疲れと言っても
- 肉体的な疲れ
- 精神的な疲れ
もありますし、お互いがどの程度疲れているかはわかりません。
お互いが「いい感じに助け合えている」と感じる状況は多くなく、
いつも「疲れた~」って言うばかりで、家事やってるの私の方が多くない?
のように、どちらかが不満に感じていることのほうが多いのではないでしょうか。
わが家の例
家事分担に対する夫婦の考え方を、どれか1つに合わせる必要はありません。
組み合わせて、落としどころを探るのがいいと思います。
①家事や育児にかける時間を公平にする
③特に分担を決めずに助け合う
の組み合わせになっています。
分担が決まっている項目
何度かブログでも書いていますが、分担が決まっているのは2項目です。
1つは料理が嫁さんで、洗い物が私というものです。
これは絶対ルールで、嫁さんが疲れていても料理はするし、私が出社のときでも帰ってから3食分の洗い物はします。
もう1つは、娘の寝る準備関係の担当です。
「お風呂、髪を乾かす、歯磨き、寝かしつけ」の4つのうち2つずつ分担することになっています。
その日によって何を担当するかは変わりますが、2つずつ分担というのがルールです。
分担が決まっていない項目
それ以外については分担が決まっているわけではありません。
洗濯であれば、嫁さんがしてくれることのほうが多いですが、テレワーク中に余裕があるときや週末嫁さんが子供を連れて出かけているときに私がすることもあります。
お風呂洗いは私がすることが多いですが、たまに嫁さんがしてくれることもあります。
といった感じで、助け合うというほど大げさではありませんが、出来るほうがやっている項目のほうが多いです。
いくつかだけでも分担を決めるメリット
現状でわが家の分担が100点なんてことはありません。
それでも、いくつか分担を決めている効果はあると思います。
もし、「洗い物は絶対私」ではなかった場合、残業を終わって帰ってきたときに朝昼晩の食器やフライパンが置かれていたら、ため息が出ると思います。
完全に分担を決めているため、そういう状況も仕方ないと思えます。(もちろん、夜のうちに洗うの大変ですけどね)
また、分担を決めていることで気兼ねしないというのもあります。
たとえば、日曜の朝早くから嫁さんが洗濯していたら、自分だけ寝ているのが申し訳なくなりますよね。
でも分担を決めていることであれば、嫁さんがご飯を作っている間はもう少し寝ていてもいいですし、ブログを書いていても問題ありません。
もちろん、反対に私が洗い物をしている間、嫁さんはテレビを見ていたり、先に寝てしまっても問題ないのです。
もし、今の分担で不満が出るようであれば、あらかじめ決めておく分担をもう少し増やすなどの調整をしていきたいと思います。
まとめ
今回のまとめです。
分担に求めるものを夫婦で合わせることが大切
そもそも、家事なんて手伝わないという人はどうしようもないので、今回の話では除外します。
一応、家事や育児を分担する気はあるのにお互いに不満がある場合の多くが、「家事や育児の分担に求めるもの」が合っていないのではないかと思います。
この考え方が合っていないまま
- もっと積極的にやってほしい
- 自分の負担のほうが大きい
と不満を伝えても、話がかみ合わずに解決が難しいです。
まずは分担に対する考え方からすり合わせをしてみるのもいいんじゃないでしょうか。
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