5歳の娘が足し算の筆算を出来るようになるまでの5ステップ|幼稚園児の算数 vol.2

勉強

算数を勉強中の娘が足し算の筆算ができるようになるまでについて紹介します。

小学校に入る前に足し算、引き算を教えておきたいなと思うパパ、ママには参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。

前提条件

二桁以上の足し算が出てきますので

二桁の数字が読めること
 例:13(じゅうさん)、42(よんじゅうに)
答えが10を超える足し算が出来ること
 例:6+8=14

が出来る状態になってからご覧ください。

まだの場合は、先にこちらをご覧いただきたいです。

この記事はこんな人向け
・筆算の教え方がうまくいかないパパ、ママ
・他の家庭の教え方にが気になるパパ、ママ
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筆算の式の読み方

まずは、筆算で書いたときにどう読めばいいのか、何と何を足せばいいかの説明です。最初のうちは、数も小さめでくり上がりの無いものがいいので

を問題としました。

テレビ番組などで

  • 60ポイント
  • 78%

のような数字は見ているので、ろくじゅう、ななじゅうはちと読むことは出来るのですが、問題を見せて「足し算してみよう」と言ったときの反応は

かっち
かっち

1+4+2+2 をすればいいの?

と戸惑った感じでした。

確かに横に並んだ数字は見たことがありますが、縦にも並んでたらどうすればいいんだよということになりますよね。

まずは、こんな感じに鉛筆で隠して

こうすると何て書いてあるかね?

かっち
かっち

1と4?

うんうん、じゃあカレンダーとか時計で1と4が横に並んでるときは何て読んだっけ?

かっち
かっち

じゅうよん

正解!

今度は上の段を隠して

じゃあ今度はどう?
+は読まなくていいいよ

かっち
かっち

2と2?

(もうちょい頑張れ)
おしい。今度も横に並んでるからカレンダーとかだとどう?

かっち
かっち

にじゅうに

正解!
最初に読んだ14と次に読んだ22を足すってことで、
じゅうよん たす にじゅうに って読むんだよ

かっち
かっち

へぇ~

まずは

・問題を何と読んだらいいのか
・何と何を足せばいいのか

を覚えてもらいました。

数字の違う筆算を書いて、「これだったら何て読む?」というの数問やってみました。

ここまでは一切計算はしていないでOKです。

単純に足し算を読めるってだけでも「正解!」って言ってあげると喜んでくれますよ。

足し算の計算する順番

読み方、何と何を足すのかがわかったら計算に入っていきます。

このくらいの足し算だと指で数えようとしちゃうんですよね。

かっち
かっち

パパ、手で10作ってて

パパの指も使って数えようとします。

1の位同士を足して、10の位同士を足すってのを式で理解するのは難しいですよね。

そんなときはお金でやると簡単に理解してくれると思います。

硬貨で見ると、10円玉を崩して考えようとはせずに、1円玉同士、10円玉同士を普通に足してくれます。

それぞれの桁を足せばいいというのが頭で分かったら実際の計算は

のように鉛筆で10の位を隠しながら

最初は1円玉の数を数えようね

かっち
かっち

4と2を足せばいいの?

うん、10円玉のところは隠してるから、まずは1円玉の4枚と2枚を足すといくつかね?

かっち
かっち

6!

じゃあ、ここに6って書いて

次に鉛筆を動かして、10の位だけ見えるようにします

1円玉の数は、かっちが今数えてくれたでしょ?
次は10円玉の数を数えよう

かっち
かっち

1と2だから3?

正解!3も下に書いてみて

じゃあ、下に書いた答えは何て読むかね?

かっち
かっち

3と6

おしい!
(カレンダーには無いから)時計とかで横に並んでたとしたら何て読むんだっけ?

かっち
かっち

さんじゅうろく

正解!!

1日目に覚えるのはここまででした。

覚えるばかりだと楽しくないので、この後は数字小さめでくり上がりなしの計算を5問ほど出して解いてもらいました

それぞれの位について1桁の足し算をおこなうだけなので、ほとんど正解すると思います。

お約束

・鉛筆で10の位、1の位を隠してそれぞれの桁の計算をおこなうこと
・採点するときには、問題と答えを読んでもらうこと
 (じゅうよん たす にじゅうに わ さんじゅうろく のように)
だけは毎回やるように娘と約束しました。

”0”のある足し算

2日目はちょっと特殊な足し算2種類です。1種類目が

こんな感じで0が入っている計算です。

昨日と同じように問題読んでみよっか

かっち
かっち

じゅうよん たす にじゅう?

(読み方、覚えてたか)
うん、じゃあ計算してみよっか

かっち
かっち

0はどうしたらいいの?

0についての説明

”0”について理解できるかは1つのポイントですね。

私が説明したのはこんな感じです。

22のときは1円玉は何枚だったかね?

かっち
かっち

2まい?

うんうん
それじゃあ20だと1円玉は何枚持ってる?

かっち
かっち

ないよ

無いねー。
1円玉が1枚も無いときに0って書くんだね

かっち
かっち

へぇ~

ここまでで理解できたかどうかはまだ謎です。

足したときにどうなるかは、子供が大好きなお菓子で説明します。

じゃあさ、0使った問題出すよ。
かっちがお菓子2個、パパがお菓子0個持ってるとしたら、二人のお菓子を合わせたら何個かね?

かっち
かっち

パパお菓子持ってないんでしょ?

うん、0個ってことは無いってことだったよね

かっち
かっち

じゃあ合わせても2個じゃない?

そうだね!
2と0を足しても2ってことだね

実際の計算

0の考え方が分かったら実際の計算です。

じゃあ、この問題も同じように鉛筆で隠しながらやってみよ

かっち
かっち

よん に ぜろ を足しても よん だよね?

うんうん
0を足しても変わらないんだよね。
下に書いてみよう

10円玉の数も同じように隠してやってみよ。
これは、もう大丈夫だよね

かっち
かっち

うん
いち たす に だから さん!

じゃあ、問題と答え全部読んでみようか

かっち
かっち

じゅうよん たす にじゅう は さんじゅうよん?

正解!

空白(10の位)のある足し算

2種類目は、桁が違う足し算です。

大人なら迷うことも無いのですが、初めて目にすると ”あるはずのところ(10の位)に数字がない” というだけで戸惑ってしまうようです。

じゃあ次の問題やってみようか

かっち
かっち

・・・・・

1と4と2を足せばいいの?

こんな感じに戸惑うみたいです。ここは基本に立ち返りましょう。

まず問題を読んでみよっか

かっち
かっち

じゅうよん

うん、じゃあ今度はこっちを隠して

かっち
かっち



じゅうよん たす に をすればいいの?
16?

うん、正解なんだけど、せっかくだからちゃんと順番にやろう

かっち
かっち

よん たす に だから6!

そうだね、じゃあ次

かっち
かっち

いち と 足すのがないから
答えも1でいいんだっけ?

うんうん
10円玉が無いよってことだから、足しても変わらないよね

じゃあ問題と答え読んでみて

かっち
かっち

じゅうよん たす に は じゅうろく

正解!

2日目に覚えるのはここまでです。

1日目のくり上がりの無い問題と、2日目の0ありや桁無しの計算を合わせて、問題をたくさん解いてもらいました。

まずはここで出した問題を確実に正解できるように繰り返し問題を解きましょう

次のくり上がりのある足し算を覚えるときは、「くり上がり」だけを考えるのに集中したいからです。

くり上がりのある足し算

3日目はいよいよ ”くり上がりのある足し算” です。

こんな感じの問題ですね。

手順は何度か出てきていますが

①問題を読んでもらう
②10の位を鉛筆で隠して、1の位を計算
③1の位を鉛筆で隠して、10の位を計算
④最後に問題と答えを続けて読んでもらう

のように進めます。

まずは説明無しで計算させてみる

さすがに、何度も問題を解いているので1行ずつ隠さなくても問題が読めるなら、隠さずに読んでもらって大丈夫です。

じゃあ、今日はこの問題やってみよう
問題読んでみよっか

かっち
かっち

じゅうよん たす にじゅうはち 

じゃあ計算しよう。
いつも通り鉛筆で隠してからね

かっち
かっち

よん たす はち は
・・・・・

じゅうに

かっち
かっち

12って下に書いていいの?

うん、とりあえず書いてみよう

それじゃあ次は10円玉を数えよう

かっち
かっち

いち たす に は さん

じゃあ、下に書こう

じゃあ答え読んでみよっか?

かっち
かっち

じゅうよん たす にじゅうはち は、、

さんじゅう じゅうに?

足し算でのつまずきポイントは何と言っても繰り上がりの計算ですよね。

本人も書いてみて何かおかしいとは感じていますが、どうすればいいのかが分からなくなっているようです。

くり上がりについて説明

ここまでの状況整理

説明なしで計算をしてみて
1円玉を数えると12枚
もともと合った10円玉を数えると3枚
ここまでは理解をしています。

1円10枚と10円1枚は同じ

ここでも硬貨を使うのが一番簡単です。

それぞれ、いくら持っているのかを聞いてみます。

どっちも10円だね

かっち
かっち

うん

1円玉が10枚より多くなったら数えるのが大変になっちゃうでしょ。
そのときに1円玉10枚と10円玉を交換したら数えやすいね

4+8の答えである12が
 10円玉1枚 と 1円玉2枚
というのが理解できるかがポイントです。

繰り上がった10円玉の扱い

4+8をして10円玉と交換したよね
じゃあ、1円玉は何枚かな?

かっち
かっち

2枚?

うん、じゃあ下に2って書いてみよ

1円玉は2枚ですが、両替した10円玉があります。

10円玉を数えるときに、この両替した10円玉も足してあげる必要があります。

これは数字だけで見ていると解りづらいので、実際に硬貨を使ってみてください。

硬貨で見るとあっという間に理解できると思います。

繰り上がりの計算

硬貨でのイメージができたら、筆算でのやり方について説明をしていきます。

10円玉を数えるときに、「両替した10円玉も数えなきゃ」って覚えていられる?

かっち
かっち

・・・

わかんない

そうだよね、じゃあ忘れないように書いちゃおう

4+8は12だから
1円玉は2枚だけど
10円玉が1枚増えたよ
ってするよ

 

かっち
かっち

うん

じゃあ、10円玉を数えてみようか

かっち
かっち

うえの1も足すの?

うん、さっき10円玉に両替したからね。

かっち
かっち

1+1+2は4?

じゃあ下に書いて、答え読んでみようか

かっち
かっち

じゅうよん たす にじゅうはち は よんじゅうに

正解!!

あとはひたすら練習

これで繰り上がりがある計算も含めて、筆算での足し算ができるようになりました。

ただし、ここで終わってしまうとすぐに忘れてしまいます

身につくまでは、ひたすら練習あるのみです。

わが家で行った練習について紹介します。

問題の数や種類
・5問程度
・繰り上がりなし、0を含む、繰り上がりありを混ぜて出題

解かせ方
慣れるまでは喋りながらやってもらう

回答と採点
・1問ずつ問題と答えを読んでもらう
・答えを聞いてパパが丸つけをその場でする
・満点だったら花丸をつける
・点数にかかわらず褒める!

黙って解いてもらってもいいんですが、覚えたてはまだまだ間違えます。

そのとき黙ってやっていると「どこが理解できてなくて間違ったのか」を分かってやれません。

かっち
かっち

・10円玉のところをえんぴつで隠して~
・●+▲=いくつだなー
・あれ?10より大きくなったから10円玉に交換

のように考えていることを喋りながらやってもらうことで、どこで間違えたかがすぐに分かります

たとえば

 18+24=32 

と答えたとします。

このときに
・繰り上がった10円を数えるの忘れていた
・単純に10の位の足し算を間違えた
のように間違えた理由も、喋りながらだからこそ分かります。

子供はせっかく覚えた足し算を頑張って解いていて、間違えようとしているわけはありません。

間違えた問題を、ただもう1回やってみてと言われると嫌になってしまう可能性もあります。

始めのうちは

繰り上がったときの10円玉がどっかに行っちゃったんじゃない?

のように気づかせてあげることで、嫌にならないようにするのも大切ですので、ぜひ喋りながら解いてもらうようにしてください。

まとめ

今回のまとめです。

・1桁の足し算(答えが10を超えるもの)
・2桁の数字が読める(42:よんじゅうに など)
が出来るようになっていれば、5ステップで足し算の筆算まで習得可能

算数なら教えられるかなということで、足し算から始めてみました。

2月のうちには出来るようになっていたのに、算数の記事を作るのが遅すぎて3ヶ月近く遅れました。かっちすまん、、

娘に算数を教えていて

教えていて気付いたこと

・新しいことを覚えるのは楽しい
・問題が解けるのが楽しい
・分からない状態が続くと飽きてしまう

少しでも楽しい状態を維持していくのが大切だと感じました。

足し算に使う数字も

  • 誕生日
  • 年齢
  • 親や子供に関係する数字

を使うなど、少しでも楽しめるようにしましょう。

そしてなんといっても、出来たときには一緒に喜ぶようにするのを忘れないように、一緒に楽しんで学んでいきましょう。

最後に

※記事の中では「1日目」、「2日目」と書いていますが、3日間で繰り上がりの計算までする必要はありません。

教えるステップとしては3日間でしたが、1日目で繰り上がりのない計算を覚えたあとは何日間か問題を解くことだけを楽しんでいました。

繰り上がりのない計算でもう間違えなくなったら、次のステップを教えるようにしましょう。

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