算数を勉強中の娘が足し算の筆算ができるようになるまでについて紹介します。
小学校に入る前に足し算、引き算を教えておきたいなと思うパパ、ママには参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
まだの場合は、先にこちらをご覧いただきたいです。
筆算の式の読み方
まずは、筆算で書いたときにどう読めばいいのか、何と何を足せばいいかの説明です。最初のうちは、数も小さめでくり上がりの無いものがいいので
を問題としました。
テレビ番組などで
- 60ポイント
- 78%
のような数字は見ているので、ろくじゅう、ななじゅうはちと読むことは出来るのですが、問題を見せて「足し算してみよう」と言ったときの反応は
1+4+2+2 をすればいいの?
と戸惑った感じでした。
確かに横に並んだ数字は見たことがありますが、縦にも並んでたらどうすればいいんだよということになりますよね。
まずは、こんな感じに鉛筆で隠して
こうすると何て書いてあるかね?
1と4?
うんうん、じゃあカレンダーとか時計で1と4が横に並んでるときは何て読んだっけ?
じゅうよん
正解!
今度は上の段を隠して
じゃあ今度はどう?
+は読まなくていいいよ
2と2?
(もうちょい頑張れ)
おしい。今度も横に並んでるからカレンダーとかだとどう?
にじゅうに
正解!
最初に読んだ14と次に読んだ22を足すってことで、
じゅうよん たす にじゅうに って読むんだよ
へぇ~
まずは
・何と何を足せばいいのか
を覚えてもらいました。
数字の違う筆算を書いて、「これだったら何て読む?」というの数問やってみました。
ここまでは一切計算はしていないでOKです。
単純に足し算を読めるってだけでも「正解!」って言ってあげると喜んでくれますよ。
足し算の計算する順番
読み方、何と何を足すのかがわかったら計算に入っていきます。
このくらいの足し算だと指で数えようとしちゃうんですよね。
パパ、手で10作ってて
とパパの指も使って数えようとします。
1の位同士を足して、10の位同士を足すってのを式で理解するのは難しいですよね。
そんなときはお金でやると簡単に理解してくれると思います。
それぞれの桁を足せばいいというのが頭で分かったら実際の計算は
のように鉛筆で10の位を隠しながら、
最初は1円玉の数を数えようね
4と2を足せばいいの?
うん、10円玉のところは隠してるから、まずは1円玉の4枚と2枚を足すといくつかね?
6!
じゃあ、ここに6って書いて
次に鉛筆を動かして、10の位だけ見えるようにします。
1円玉の数は、かっちが今数えてくれたでしょ?
次は10円玉の数を数えよう
1と2だから3?
正解!3も下に書いてみて
じゃあ、下に書いた答えは何て読むかね?
3と6
おしい!
(カレンダーには無いから)時計とかで横に並んでたとしたら何て読むんだっけ?
さんじゅうろく
正解!!
1日目に覚えるのはここまででした。
覚えるばかりだと楽しくないので、この後は数字小さめでくり上がりなしの計算を5問ほど出して解いてもらいました。
それぞれの位について1桁の足し算をおこなうだけなので、ほとんど正解すると思います。
”0”のある足し算
2日目はちょっと特殊な足し算2種類です。1種類目が
こんな感じで0が入っている計算です。
昨日と同じように問題読んでみよっか
じゅうよん たす にじゅう?
(読み方、覚えてたか)
うん、じゃあ計算してみよっか
0はどうしたらいいの?
0についての説明
”0”について理解できるかは1つのポイントですね。
私が説明したのはこんな感じです。
22のときは1円玉は何枚だったかね?
2まい?
うんうん
それじゃあ20だと1円玉は何枚持ってる?
ないよ
無いねー。
1円玉が1枚も無いときに0って書くんだね
へぇ~
ここまでで理解できたかどうかはまだ謎です。
じゃあさ、0使った問題出すよ。
かっちがお菓子2個、パパがお菓子0個持ってるとしたら、二人のお菓子を合わせたら何個かね?
パパお菓子持ってないんでしょ?
うん、0個ってことは無いってことだったよね
じゃあ合わせても2個じゃない?
そうだね!
2と0を足しても2ってことだね
実際の計算
0の考え方が分かったら実際の計算です。
じゃあ、この問題も同じように鉛筆で隠しながらやってみよ
よん に ぜろ を足しても よん だよね?
うんうん
0を足しても変わらないんだよね。
下に書いてみよう
10円玉の数も同じように隠してやってみよ。
これは、もう大丈夫だよね
うん
いち たす に だから さん!
じゃあ、問題と答え全部読んでみようか
じゅうよん たす にじゅう は さんじゅうよん?
正解!
空白(10の位)のある足し算
2種類目は、桁が違う足し算です。
大人なら迷うことも無いのですが、初めて目にすると ”あるはずのところ(10の位)に数字がない” というだけで戸惑ってしまうようです。
じゃあ次の問題やってみようか
・・・・・
1と4と2を足せばいいの?
こんな感じに戸惑うみたいです。ここは基本に立ち返りましょう。
まず問題を読んでみよっか
じゅうよん
うん、じゃあ今度はこっちを隠して
に
じゅうよん たす に をすればいいの?
16?
うん、正解なんだけど、せっかくだからちゃんと順番にやろう
よん たす に だから6!
そうだね、じゃあ次
いち と 足すのがないから
答えも1でいいんだっけ?
うんうん
10円玉が無いよってことだから、足しても変わらないよね
じゃあ問題と答え読んでみて
じゅうよん たす に は じゅうろく
正解!
2日目に覚えるのはここまでです。
1日目のくり上がりの無い問題と、2日目の0ありや桁無しの計算を合わせて、問題をたくさん解いてもらいました。
次のくり上がりのある足し算を覚えるときは、「くり上がり」だけを考えるのに集中したいからです。
くり上がりのある足し算
3日目はいよいよ ”くり上がりのある足し算” です。
こんな感じの問題ですね。
手順は何度か出てきていますが
②10の位を鉛筆で隠して、1の位を計算
③1の位を鉛筆で隠して、10の位を計算
④最後に問題と答えを続けて読んでもらう
のように進めます。
まずは説明無しで計算させてみる
じゃあ、今日はこの問題やってみよう
問題読んでみよっか
じゅうよん たす にじゅうはち
じゃあ計算しよう。
いつも通り鉛筆で隠してからね
よん たす はち は
・・・・・
じゅうに
12って下に書いていいの?
うん、とりあえず書いてみよう
それじゃあ次は10円玉を数えよう
いち たす に は さん
じゃあ、下に書こう
じゃあ答え読んでみよっか?
じゅうよん たす にじゅうはち は、、
さんじゅう じゅうに?
足し算でのつまずきポイントは何と言っても繰り上がりの計算ですよね。
本人も書いてみて何かおかしいとは感じていますが、どうすればいいのかが分からなくなっているようです。
くり上がりについて説明
1円10枚と10円1枚は同じ
ここでも硬貨を使うのが一番簡単です。
それぞれ、いくら持っているのかを聞いてみます。
どっちも10円だね
うん
1円玉が10枚より多くなったら数えるのが大変になっちゃうでしょ。
そのときに1円玉10枚と10円玉を交換したら数えやすいね
10円玉1枚 と 1円玉2枚
というのが理解できるかがポイントです。
繰り上がった10円玉の扱い
4+8をして10円玉と交換したよね
じゃあ、1円玉は何枚かな?
2枚?
うん、じゃあ下に2って書いてみよ
1円玉は2枚ですが、両替した10円玉があります。
10円玉を数えるときに、この両替した10円玉も足してあげる必要があります。
これは数字だけで見ていると解りづらいので、実際に硬貨を使ってみてください。
硬貨で見るとあっという間に理解できると思います。
繰り上がりの計算
硬貨でのイメージができたら、筆算でのやり方について説明をしていきます。
10円玉を数えるときに、「両替した10円玉も数えなきゃ」って覚えていられる?
・・・
わかんない
そうだよね、じゃあ忘れないように書いちゃおう
4+8は12だから
①1円玉は2枚だけど
②10円玉が1枚増えたよ
ってするよ
うん
じゃあ、10円玉を数えてみようか
うえの1も足すの?
うん、さっき10円玉に両替したからね。
1+1+2は4?
じゃあ下に書いて、答え読んでみようか
じゅうよん たす にじゅうはち は よんじゅうに
正解!!
あとはひたすら練習
これで繰り上がりがある計算も含めて、筆算での足し算ができるようになりました。
ただし、ここで終わってしまうとすぐに忘れてしまいます。
身につくまでは、ひたすら練習あるのみです。
わが家で行った練習について紹介します。
・5問程度
・繰り上がりなし、0を含む、繰り上がりありを混ぜて出題
解かせ方
・慣れるまでは喋りながらやってもらう
回答と採点
・1問ずつ問題と答えを読んでもらう
・答えを聞いてパパが丸つけをその場でする
・満点だったら花丸をつける
・点数にかかわらず褒める!
黙って解いてもらってもいいんですが、覚えたてはまだまだ間違えます。
そのとき黙ってやっていると「どこが理解できてなくて間違ったのか」を分かってやれません。
・10円玉のところをえんぴつで隠して~
・●+▲=いくつだなー
・あれ?10より大きくなったから10円玉に交換
のように考えていることを喋りながらやってもらうことで、どこで間違えたかがすぐに分かります。
たとえば
18+24=32
と答えたとします。
・繰り上がった10円を数えるの忘れていた
・単純に10の位の足し算を間違えた
のように間違えた理由も、喋りながらだからこそ分かります。
子供はせっかく覚えた足し算を頑張って解いていて、間違えようとしているわけはありません。
間違えた問題を、ただもう1回やってみてと言われると嫌になってしまう可能性もあります。
始めのうちは
繰り上がったときの10円玉がどっかに行っちゃったんじゃない?
のように気づかせてあげることで、嫌にならないようにするのも大切ですので、ぜひ喋りながら解いてもらうようにしてください。
まとめ
今回のまとめです。
・2桁の数字が読める(42:よんじゅうに など)
が出来るようになっていれば、5ステップで足し算の筆算まで習得可能
算数なら教えられるかなということで、足し算から始めてみました。
2月のうちには出来るようになっていたのに、算数の記事を作るのが遅すぎて3ヶ月近く遅れました。かっちすまん、、
娘に算数を教えていて
少しでも楽しい状態を維持していくのが大切だと感じました。
足し算に使う数字も
- 誕生日
- 年齢
- 親や子供に関係する数字
を使うなど、少しでも楽しめるようにしましょう。
そしてなんといっても、出来たときには一緒に喜ぶようにするのを忘れないように、一緒に楽しんで学んでいきましょう。
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